ねこと一緒に暮らしていると、様々なねこの行動や様子が気になります。「毛づくろいばかりするのなんで?」「どうして素っ気ないの?」「なんでそんなところでツメ研ぐの?」「ごはん食べてないけど大丈夫?」など普段ねこと過ごしていると、いろいろ疑問が浮かんできますが、本書は行動から読み取れるねこの気持ちや不調のサインを解説してくれています。
また、ねこの2大現代病である、肥満・うつ、ねこも高齢化社会、ねこのクオリティ・オブ・ライフなど、ねこを飼っていればそのうち直面するであろう問題についても、解説されています。
著者は横浜市にある藤井動物病院の院長で、獣医師でもある藤井康一(ふじい こういち)氏。 Twitterでペットの飼い主さんに向けて最新の獣医療情報などを発信しており、フォロワー数は約55,000人も(2020年9月現在)。
<目次> 1章:もっと知りたい猫の気持ち 2章:食・水・トイレはもっとも大事 3章:かわいすぎて気になる猫の生態 4章:猫と一緒に暮らしてみたい 5章:猫だってストレスなく暮らしたい 6章:不調のサインを見逃さない 7章:2大現代病、肥満&うつ 8章:猫社会にも高齢化がやってきた 9章:猫のクオリティ・オブ・ライフとは |
1章の「もっと知りたい猫の気持ち」では、「鳴き声の意味を知りたい・・」や「もしかして、飼い主の顔忘れちゃった?」「猫がじーっと見てくるのなんで?」など普段気なる猫の行動について解説されています。
2章の「食・水・トイレはもっとも大事」では、「キャットフード種類が多すぎて選べない」「なんだが最近食欲が落ちてきたみたい」「1日に飲ませる水の量の目安は?」「猫にとって理想的なトイレとは?」など、重要であるけれど正解がわからず悩んでしまう、食・水・トイレに関するアドバイスが解説されています。
3章の「かわいすぎて気になる猫の生態」では、「その長いひげじゃまじゃない?」「のどをゴロゴロさせるのなんで?」など、猫の生態について、4章の「猫と一緒に暮らしてみたい」では、猫の飼い方が解説されています。
5章「猫だってストレスなく暮らしたい」では「歯磨きはやっぱり必要?」「猫はお風呂に入れたほうがいいの?」というねこの手入れに関する疑問や、猫が暮らしやすい部屋、温度、湿度などについて、「まさか洗剤なめたりしないよね?」という部屋の中の危険について解説されています。
6章「不調のサインを見逃さない」では、「涙目になっている!」「たくさん吐いたけど大丈夫かな?」「病院に行ったほうがいいのはどんなとき?」など、一番悩む「ねこの不調」のサインについてを、7章は肥満&うつについて8章は猫の高齢化に対する問題について、9章はねこがかかりやす病気やがん「ねこにとって幸せなこととは?」など猫のクオリティ・オブ・ライフについて解説されています。
ページ数は340ページ以上ありますが、1ページあたりの文字数は少なく、また内容は読みやすいので、あっという間に読み終わるでしょう。ちなみに、285というのはねこだけに「ニャーゴ」とかけているようです。
内容としては、ねこを飼っていて、いろいろ調べている方であれば、既に知っていることもあるかもしれませんが、改めてねこに対する知識を整理することができるので、新たな気づきもあるかもしれません。
ねこを飼っている方には、おすすめの書です。
商品情報
書籍名 | 『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全 285』 |
著 | 藤井 康一 |
定価 | 本体1,500円+税 |
発売日 | 2020年9月2日(水) |
発行 | 株式会社KADOKAWA |