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猫多頭飼いの現状調査から見える悩みは?

猫多頭飼いの現状調査から見える悩みは?

猫を飼っている方の3人に1人は多頭飼いをしているという調査もあり、多頭飼いは普通のことになっています。(ちなみに、筆者も多頭飼いです)

しかし、多頭飼いをすることで、様々な問題も。大和ハウスが10月に行った多頭飼いの調査から、多頭飼いの現状と多頭飼いをされている方が悩みと思っていることを見てみましょう。

猫の多頭飼い 家のどこで飼っているか?

猫の多頭飼い 家のどこで飼っているか?

家のどこで飼っているか?という問いに対する回答で一番多い場所は、リビングでした。続いて、寝室、廊下、玄関、客間、屋外、専用部屋となり、総じて室内飼いが多いことが伺えます。また、寝室も40%以上の回答があり、人が生活している空間と密着して飼われていることがわかります。

参考として、犬の場合を見てみると、リビングが多いのは猫と同じですが、寝室、客間、廊下の割合は猫よりも低く、生活する場所をある程度限定していることが伺えます。

犬多頭飼い 飼っている場所は?

また、猫の場合、ある程度家の中を好きに行き来させている様子も見て取れます。

専門家のコメントによると、猫の場合、一度入った空間は自分の縄張りだと認識してしまうとのこと。以前入れた場所に入れなくなると「なんで入れないのか!」と怒ったりすることもあるようで、あまり入れたくない場所があれば、入れないほうがよいようです。とはいうものの、猫はしなやかなので、ちょっと油断すると、スルッと入ってしまいますが。

多頭飼いで、一緒に世話をする上で苦労する点は?

猫多頭飼い トラブルは?

多頭飼いによるトラブルがあると回答した方が60%と半数以上おり、複数飼育することによる、なんらかの問題があると感じている方が多いようです。
トラブルの内訳は、「ケンカまたはいじめがある」「エサの横取りがある」「場所の取り合いがある」がそれぞれ30%割程度で、「飼い主の取り合いになるも10%ほどいます。個人的には「飼い主の取り合いになる」が一番困ります。皆かわいいので均等に構ってはいるものの同時に構うには限界があり、猫からみたら飼い主を取られていると、思っている時間がある気がしていて、心苦しくなります。

一方、犬はどうかと見てみると、トラブルがあるという回答が40%台と猫より少なく、また、内訳である、「ケンカまたはいじめがある」「エサの横取りがある」「場所の取り合いがある」は10%台と犬同士のトラブルも猫より少ないことがわかります。

犬多頭飼い 苦労する点

これに対して専門家からは、猫は自分の縄張りを大事にして、その中でフードや水、トイレ、気持ちのいい場所など、自分にとって大切な食料や場所等を守ろうとします。それを犯してくる他の猫に対しては、いちいち対応してしまう。これは猫の習性、本能的なものです。犬のように序列が決まってルールが守られているわけではなく、その度に衝突しているという現状があります。とコメントされています。
これらの問題の予防については、「食料や場所等を潤沢に用意する」「キャットタワーの一番上や日当たりのいい場所、トイレ、こういった場所が大体奪い合いになりがちなので、争いにならないよう猫ごとに用意を」とのことです。
しかし、飼い主は増やせないので、やはり「飼い主の取り合い」が困りますね。

いらずらやそそうについて

いたずらやそそうは、多頭飼いに限ったことはではありませんが、この問に対しては、多頭飼いの方の95%が「ある」と回答しています。
多頭飼い世話をする上で苦労する点

圧倒的に多い回答としては、「家を傷つける」「吐き戻す」ですが、傷つけるは爪とぎが主な要因だとすると、猫の習性として仕方のない部分もありそうです。また、「吐き戻す」も、もともと猫は吐きやすく、必要に応じて毛玉を吐く場合もありますから、これも猫の習性としてある程度仕方がないものかもしれません。

猫多頭飼いの専用スペースについて

猫多頭飼い 専用スペースに関する質問

最後の質問は、多頭飼いにおいて、それぞれの猫に専用スペースを作っているか?という問ですが、60%以上が専用スペースはない、と回答しています。多頭飼いにおいて、専用スペースを作るのは、そもそも家のスペースの問題もあり、難しい場合も多そうです。一方36%の方が、専用スペースありと回答しており、スペースの内容としては「半分囲われた空間」「間仕切りされた空間」が多く、工夫しながらそれぞれの猫の空間を作っている方もいるようです。

専門家のコメントによれば、本来縄張りをもって行動する猫が問題行動を起こすのは、自分専用のスペースがなく、ストレスをため込んでしまった結果であることも多く、スペースを確保することで解決したという事例も多くあるようです。

理想の空間としては、猫は立体的に移動することを欲求不満の解消にできるので、縦に移動できる猫用の家具や高い位置まで上り下りできるスロープや段差みたいなものをつくってあげると良いとのこと。必ずしも囲われたところでなくても良いので、高くて人間の手が届かないところなど、猫だけが落ち着けるスペースを用意してあげるとよいようです。

猫の理想の空間

多頭飼いにより、猫たちに不要なストレスを与えている可能性もあるので、猫たちが過ごすスペースには気を使ってあげたいものです。




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